現実を受け入れることができない完璧主義者のあなたへ。
こんにちは。
すずきだいきです。
- 人一倍一生懸命に責任感をもって質の高い仕事をこなしながら、孤独を抱えて苦しんでいる。
- 何事にも全力で取り組むあまりに、そうでない人を受け入れずに、同じ温度感でない人を批判してしまう。本来の目的からも遠ざかってしまうことを忘れて、怒りをぶちまけてしまう。
- 常に理想と現実の狭間で悩み、慢性的な疲れや擦り切れた心と戦い続けている。
- 自分や周りに強いダメ出しをしながら、高い目標に向かって走り続けている。
実はこれ、完璧主義の人がよく陥っている状況をあげてみたもの。
あなたに、またあなたの周りに、このようなことに当てはまる人はいるでしょうか?
実現不可能なものへの挑戦者ということもできるのかもしれません。
ここでは
目次
現実を受け入れられない完璧主義者
以下に完璧主義者の特徴を紹介してみます。
♦︎ 100点以外では満足することができない。
現実を測る尺度が白か黒かの二択。
理想と今目の前にある現実を比べて、理想に到達していないものを正しくないと評価してしまうのです。
通常、理想の状態に達するまで、100点に到達するまでには、様々なプロセスが必要ですよね?
失敗を経験することや、回数を重ねることが不可欠です。
そこまで極端ではないにしても、悩みがあってグダグダしている人や、多様な選択肢の中で覚悟を決めることができない途上にある人を、いとも簡単に突き放してしまうことも。
成長のプロセスの最中で頑張っている人がいたとしても、認めることができずに、「まだまだだな」とといった声をかけていることもあります。
マニュアル通りに進行していない状態、
自分が正しいというスタンスでこんなことをしてしまう完璧主義者は、周りの人たちにとっては中々厳しい存在なのかもしれません。
当然このような視線は、自分にだけではなく、周りの人にも送れらます。
原因は、高すぎる理想とそれに到達していない現実とに心を奪われていること。
♦︎ 上手くいかない現実を環境や人のせいにしていく
たいていの場合、完璧主義者は一生懸命です。
高い理想を掲げて、目標に向かって精一杯努力しているんですよね。
個人レベルで見ると、質の高い仕事をこなし、成果を出しているようにも見えます。
しかし、職場や家庭内の中での完璧主義者は、周りの人を傷つけ追い込み、関係を犠牲にしてしまうことが多いようです。
そもそも、
多くの場合、そのことは周りにも伝わっていて、率直に意見を述べられることがありません。なぜなら気を使われているから。
コミュニケーションギャップの原因がここにあるのですが、自分が正しいと思い込んでいるがゆえに、適切に対処することができません。
「行動を変えるのはあいつらのほうだ」と人を責めるスタンスに立ってしまって、相手の態度や行動にいつまでも固執します。
目的に向かって進むための最適解を探すのではなく、自分自身を守り、相手の間違いを指摘することが優先するのです。
結果的に、
自分が選んだ方法論に固執して、周りの人たちをそこに無理やり当てはめようとしてしまうこともあります。
方法論を一つの選択肢として、柔軟に改善していくのではなく、この方法論に間違いはないのだから、周りが合わせるべきだと思い込んでいるのが悲劇の原因です。
上手くいかないときには、「自分はこんなに頑張っている!」と、自分の功績を主張しつつ、原因は状況が良くないからだとか、周りの人たちがちゃんとやっていないからだと、責任転嫁することもあります。
完璧主義者のリーダーシップ
よく起こることなのですが、完璧主義者がリーダーや力のあるポジションに立つと、そのところに所属するメンバーは苦しい状況に追い込まれます。
リーダーがメンバーのことを理解するのではなく、メンバーがリーダーのことを理解するのが当然だと信じ込んでいるからです。
「いつか骨のある奴がここに加わってくれたら、このチームは変わるのに…」と、今いる人たちが基準に足りていないと嘆き続けます。
「今を耐え抜いたら、もう一皮剥けるんだから…」と自分が乗り越えてきたことを簡単に他の人にも適用し、苦情に耳を貸さずに、ただ「頑張れ!もっといける!」と発破をかけます。
誰かに何かを頼むとしても、あまり重要なものを任せることができません。
結果、チーム内の多くの部分をリーダーが支えているという現実はあっても、チーム全体を成長させるという意味合いにおいては上手くいっててないという状態がうまれます。
にも関わらず「あいつらは分かっていない」「ちゃんとやる気がない」とジャッジするので、メンバーは萎縮し、リーダーとのコミュニケーションをそもそも避けるようになってしまうんですよね。
できない人や自分に合わない人たちを切り捨てたり、ふるい落とすようなチーム形成になってしまうことも少なくありません。
完璧主義者が「どうすればもっと良くなるだろうか?」と自分に問いかけることもあります。
でも、心の奥底では、状況をよくするのは、自分の責任ではなくメンバーたちの責任だと信じ込んでいるんですよね。
結局は、どうすればメンバーが自分の思い通りに動くかということをイメージした行動決定になります。
確かに
♦︎ 成功を受け入れられない
何かがうまくいったとしても、自分自身の反省ポイントを追求し、満足することがありません。
満足することが自分の成長を止めてしまうと信じていることさえあります。
うまくいったことを味わうことができないと、常に足りない自分と向き合う人生を送ることになります。
- もし、こうだったらもっと。
- ああしておけば
という終わりのない思いに追いかけられるようになり、その先には、
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♦︎ フィードバックや批判を受け入れられない
自分が間違っているという現実を認めることができないので、周りの人からの貴重な助言を受け流してしまうのです。
そのため、なにか良かれと思ってしてくれている周りからのアドバイスに、すぐに言い訳をしてしまうことがあります。
- 「違うんだ。そういうことじゃないんだよ。」
- 「これにはこういう意味があって」
- 「まあ、彼らの今のレベルだと、わかないんだろうけどね」
さらには、相手に対して攻撃的になってしまうことも
- 「お前、俺に文句があるってことか!」
- 「自分がちゃんとしてから言えよ」
- 「あなただってね!前はあんなことがあったじゃない。」
周りの人には厳しくフィードバックをするのですが、自分に対するフィードバックに耳を貸すことができません。
批判に耳をふさぐことによって、結果的に完璧主義者は大きな代償を支払うことになります。
♦︎ 失敗を受け止める覚悟がない。
というのも、
変化が必要なタイミングに差し掛かっても、その変化に付随する様々なことに「対応できない」という結果を引き受ける勇気がないので、決断を先延ばしにしてしまうのです。
- 「これが整っていないから」
- 「もし、こうなったらやろう」
- 「今はこんな問題がある」
- 「とりあえず、現状維持で、、」
うまくいかないセルフイメージによって、先延ばしにする理由や言い訳が自然に目に飛び込んでくるからです。
完璧主義者は、完璧な自分を求めるあまりに、成長やチャンスを失ってしまうことも…。
失敗を受け止める覚悟がないので、挑戦できないのです。
結果、緊急な対応が必要な時には、後手後手になり、危機管理では致命的な失敗を招くことがあります。
もしも現実を受け入れることができたら?
完璧主義者は、失敗や成功を拒否し、現実を受け入れることができません。
そのことによって、様々な問題を抱えることになります。
もし、完璧主義者が高すぎる理想を諦め、現実を受け入れることができたら、その生き方はどのように変わるでしょうか?
残念なことに、精神分析医のカレン・ホーナィは「完璧主義は神経症の一種であり、完全に治ることはない」と語っています。
しかし、一方で
近年、ポジティブ心理学では、「今ここ」に意識を向けることによって、現実に対する解釈の度合いを下げ、ありのまま受け止めることができると言われています。
現実をありのままで見る時に、私たちは
すると、失敗の中で伸ばされる助けの手や、周りの人たちのつながりの中で生かされていることにも目が向いていくのかもしれませんね。
完璧主義ではなく、最善主義を選ぶ
完璧主義を諦めるということが、すべてをいい加減に過ごすということを意味するわけではありません。
完璧を選ぼうとすると肩に力が入って、失敗を恐れて萎縮するようになります。
しかし、
生きている限り、困難なことやつらいことをすべて避けることはできません。
しかし、それを当然と思うことができれば、ネガティブな感情をことさらに強調して何度も味わったりすることなく、逆境をもしなやかに乗り越えることも可能なのです。
今目の前にある現実を受け止めながら、その中で
一番良いものは何か? 今をより良くしていくことができる選択肢は何か?
ということを考えることができたら、人生はもっと生きやすく楽しくなるのかもしれません。
まとめ
絶対失敗しちゃダメ!って思うよりも、当然だと受け止めながら、今ある最善を生きていくってほうが素敵だな。
だいき
当たり前のようで、「現実を受け止めて生きる」「失敗を受け止める」って難しいんですね。
完璧をスタンダードにするのではなく、今を最善に生きることを心がけていけたらいいなと。
そのほうが、余裕も出るし、人にも自分にも優しくなれますよね。
学んだことで生き方を変えよう!そして一歩を踏み出そう!
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