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【無料】ポジティブ心理学者の知恵が詰まった強み診断ツール「VIA-IS」を紹介する。

 
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ウェルビーイング・ライフコーチとして、身体的・心理的・社会的に充実した生活を送るための心理教育とコーチングを行なっています。

●ウェルビーイング心理教育ナビゲーター
●TCS認定コーチ

こんにちは。

ウェルビーイング心理教育ナビゲーターのすずきだいきです。

 

今日は強みについて紹介します!

だいき

 

強みを知って活かすって大切ですよね。

自分の弱みにばかり目がいく時って、すごく疲れるし、逃げ出したくなるなんていう時もあるかもしれません。

 

でも、もし強みが最高に活かされていると実感しながら生活できているとしたら、あなたはどんな気分で過ごすことができるでしょうか?

 

強みを活かしていくためには、まずは自分の強みがどのようなものであるかを知ることが大切です。

ここでは、ポジティブ心理学の叡智を結集して開発された強み診断ツール「VIA-IS」について紹介します。

※ 診断は日本語で受けることができます。詳しくは「VIA-IS」の診断方法をチェックしてみてください。

強みを活かす価値とは?

ニュージーランドで行われた強みに関する調査では、自分の自分の強みに気づいている人は、そうでない人に比べて持続的幸福感を得られる可能性が9.5倍高いんだそう。

さらに、その強みを意識して使っている人は、そうでない人に比べて19倍高いという結果が出たんだそうです。

『ウェルビーイングのおすそ分け』より

まさに天と地の差。

 

VIA-ISで導き出された上位5項目にある「自分を特徴づける強み(Signature Strength)」を活用すると、人生の満足感を高まり、仕事や生活の充実感をあがるという研究結果もあるそうです。

 

VIA-ISとは?

VIA-IS(Values in Action Inventory of Strength)は、

  • ポジティブ心理学の提唱者であるマーティン・セリグマン
  • 卓越した科学者で、人格について有名な著者があり、最も偉大で論証可能なプログラムとして知られるミシガン大学の臨床心理学のプログラムの指導者でもあるクリストファー・ピーターソン

の2人を中心として開発された、最も信頼のおける”強み診断ツール”のひとつです。

これまで世界190カ国、260万人以上の人々に使用されています。

 

VIA-ISプロジェクトの経緯

1998年、当時、アメリカの心理学会の会長であったマーティン・セリグマンは、その大半で心の病気を扱っていた従来の心理学とは対照的な分野として、心の健康を取り扱うポジティブ心理学をスタートさせました。

そのムーブメントの中で、人の可能性を促進させることに関心のあるポジティブ心理学者たちは、よい生き方を構成する諸要素を調査するための新たなアセスメント手法を必要としていました。

アセスメント

  • 評価
  • 利用者に関する情報を収集・分析し、自立した日常生活を営むために解決すべき課題を把握すること

 

病気の辞典 → 強みの辞典

1970年代、アメリカとイギリスの研究者の間では、精神疾患に関して、食い違いがありました。

イギリスで統合失調症や強迫神経症と診断された患者が、アメリカでは正反対の診断をされたこともあったそう。

診断が統一されないと不信感が生じ、その疾患の理解や治療がなかなか進歩していきません。

 

そのためにNIMH(国立精神保健研究所)は、DSMという「病気の辞典(米国精神医学協会の診断と統計の手引き)」を作成したといいます。

DSM「病気の辞典」は、その後の信頼できる診断と治療行為のバックボーンとして用いられました。

この基準が効果的に活用され、今日の診断は確固とした信頼できるものになったとのこと。

 

ポジティブ心理学でも、そのような統一した分類システムがなければ、同じような問題にぶつかってしまうだろうということで、「強みの辞典」の作成プロジェクトが動き出しました。

これがVIA-ISです。

 

「強みとしての徳性(キャラクター・ストレングス)」と「美徳」

人間の善良さや優秀さは、苦悩や病気と同じくらいに根拠の確かなものというポジティブ心理学の持つスタンスをもとに、ピーターソンとセリグマンたちは、「強みとしての徳性」の調査をスタートさせました。

彼らは、広い影響力を持つ宗教や哲学の伝統(儒教、道教、仏教、ヒンズー教、ギリシャ哲学、ユダヤ教、キリスト教、イスラームなど)、様々な国の文献を調査して、「美徳」とされているものをリストアップし、共通点を調べました。

その結果を集約したのが以下の6つの「美徳」です。

  1. 知恵と知識
  2. 勇気
  3. 愛情と人間性
  4. 正義
  5. 節度
  6. 精神性(スピリチュアリティ)と超越性

 

これらの「美徳」は、文化を超えるどこにでもあるものでした。

そして、この「美徳」を構成する要素が「強みとなる徳性」ということになります。

「徳性」という表現には意味があり、単なる長所ではなく、そこには道徳的な意味合いが含まれています。

知性や運動神経といった「才能」や「能力」とは違うもので、徳性は浪費されることがなく、それを持っている人は必ずそれを活用しているんだそう。

 

「美徳」と「徳性」の特定のための基準

「美徳」と「徳性」を特定するためには様々な調査や研究がなされましたが、以下のような基準が採用されています。

  • 普遍的である……文化の違いを超えて広く認識されている
  • 充実感をもたらす……広義に解釈された個人の充足感、満足感、幸福感に貢献する
  • 道徳的に評価されている……それ自体で評価されており、そこから生み出される具体的な所産に依存しない
  • 他人を貶めない……人々を看過し、嫉妬ではなく称賛を生み出す
  • 反意語がネガティブである……反意語として明らかにネガティブなものしか存在しない
  • 特性に類似している……実証可能な一般性と安定性において個人差がある
  • 測定可能である……個人差として測定することに研究者が成功している
  • 独特である……他の強みとしての徳性と(概念的または経験的に)重複しない
  • お手本がいる……ある人々において顕著な形で具体化されている
  • 天才がいる……ある子供や若者たちにおいて早期に発言している
  • 選択的に欠如している場合がある……ある人々においては完全に抜け落ちている
  • 促進する制度がある……社会的慣習や儀式における計画的な目標となっており、それを育成しようと努める

クリストファー・ピーターソン『ポジティブ心理学入門 「よい生き方」を科学的に考える方法』p.149

 

VIA-ISの強みの分類

VIA-ISの強みのは以下の「6種類の美徳と24の強み」に分類されています。

知恵

  • 創造性
  • 好奇心
  • 知的柔軟性
  • 向学心
  • 大局観

勇気

  • 誠実さ
  • 勇敢さ
  • 忍耐力
  • 熱意

人間性

  • 親切心
  • 愛情
  • 社会的知能

正義

  • 公平さ
  • リーダーシップ
  • チームワーク

節制

  • 寛容さ
  • 慎み深さ
  • 思慮深さ
  • 自律心

超越性

  • 審美眼
  • 感謝
  • 希望
  • ユーモア
  • スピリチュアリティ

 

「ストレングス・ファインダー」と「VIA-IS」の違い

強みを診断するテストとしては、ギャラップ社の「ストレングス・ファインダー」が有名なので、ここでは違いをちょっとだけ触れておきます。

 

この「ストレングス・ファインダー」は、主に仕事の面での強みを扱っているのに対して、「VIA-IS」は人生全般の強みを扱っています。

才能やスキルの向上に役立つ「ストレングス・ファインダー」に対して、「VIA-IS」は、人格(徳性)の形成に役立つんだそう。

 

ちなみに「VIA-IS」は無料、「ストレングス・ファインダー」は有料です。

 

VIA-ISの診断方法

質問は全120問。だいたい15分くらいが目安の時間です。

「とてもよくあてはまる / あてはまる / どちらでもない / あてはまらない / まったくあてはまらない」という5段階のどれかをチェックするかたちで質問に答えていきます。

すべてが終わると、あなたの24の「強みとしての徳性(Character Strengths)」が上位から表示されます。

無料のツールなので、ぜひやってみてください。

上位5つが「自分を特徴づける強み(Signature Strength)」と呼ばれるものになります。

 

1)VIA-ISに情報を入力する

1-1)黄枠の一番上の言語を「日本語」に変更してください。

 

1-2)次に氏名をアルファベットで、メールアドレス、パスワード(五文字以上)を記入し、性別、生年月日を選択して、「Register」(登録)ボタンを押して下さい。(初回のみ)

 

1-3)「VIA・徳性調査票(VIA-IS)」の「Take Survey(アンケートに参加する)」ボタンをクリックします。

 

2)VIA-ISを受ける

2-1)文章を読んで、当てはまるところにチェックを入れて120の質問に答えていきます。

 

2-2)画面をスクロールして下にある「Complete Survey(診断完了)」ボタンを押してください。

※ お住まい(またはお勤め先)や郵便番号を記入し、国を選択する画面が出てきます。(VIAに関する継続受講に興味がある方は、その下に羅列されている科目で興味のあるものにチェックしてください。後日、VIA研究所から案内のメールが届きます。ただし、現在は英語のコースが中心です)

 

3)診断結果を確認する

3-1)24種類の強みが上位順に表示された診断結果が表示されます。

 

3-2)黄色のボタンの下にある水色の「Download Free Character Strength Profile」のリンクをクリックすると、日本語で上位順に表示された診断結果が表れます。上位5つが「自分を特徴づける強み」と考えられます。必要に応じて、印刷して保存してください。

 

 

強みの活かし方をさらに学びたい方へ

AWE(ウェルビーイング心理教育アカデミー)では、ウェルビーイングベーシック2で強みに関する専門的な基礎知識を学ぶことができる開催しています。

強みの活かし方を身に付けたい方は、ぜひ受講してみてください。

ウェルビーイング心理教育アカデミー

 

まとめ

自分の強みってこんなのがあったんだ! なんかワクワクするな。使ってみよーっと!!

だいき

 

強みを知って活かしているって実感できると、本当に楽しいし、自分を喜べる気がします。

強みをいつもと違う方法で使うと、幸福度が上がるなんていう話もあるんだとか。

 

奥が深いですね!

では、今日はここまで。

 

学んだことで生き方を変えよう!そして一歩を踏み出そう!

 

===最後まで読んでくれたあなたに===

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