自分の「知りたい」を探すための読書。自分のレベルにあった読書をしよう。
こんにちは。
速読インストラクターのすずきだいきです。
本を読む時に立ち止まってしまうことが多くて、全然進まないって人いませんか?
さらには、そのくせあまり記憶に残っていないって人。
それには原因があります。
本の読み方って色々あるわけですが、大きく分けると、
- 自分の知りたい情報をピックアップして受け取る読み方
- 著者の言いたいことを読み取っていく読み方
の2つです。
ちなみに、このどっちにも絞りきれていない状態で本を読むと、無意識に両方を行ったり来たりすることになります。
そうすると、頭の中が混乱して何度も読み返したり、そのくせ焦点が定まらなくて記憶に残らなかったりっていう読み方になることが多いです。
なので、本を読む時には、どちらかの読み方を選ぶことをお勧めします。
本の読み方がブレると、読書の濃度が薄まるんですよね。
ここでは、自分の知りたい情報に焦点を当てて本を読むメリットについて説明します。
自分の知りたい情報をピックアップして受け取る読み方
目的を明確にする
最近流行りのフォトリーディングとか、本の大枠を理解するために速読は必要だとか言ってる本に書いてあることっていうのは、こっちですね。
最初に本を読む目的を明らかにして、その目的を達成するために本を読むっていうタイプの読み方ですね。
なにを得たいかをイメージして読むと、得たいことに関連した情報が出てきた時に、意識に引っかかるんです。
まあ、すごく乱暴にざっくり言うと、斜め読みとか飛ばし読みといった類の読み方です。
知りたかったことを集中的に理解したり、自分の今の課題と直結する事柄を読み取るには、すごく実用的な読み方であると言えます。
カラーバス効果
本田直之さんが書いた『レバレッジ・リーディング』という本にカラーバス効果っていうのが紹介されています。
たとえば朝、家を出る前に「今日一日で、赤いものを何個見つけられるかな?」と思う。すると街に出たとたん、世の中はこんなに赤があふれていたのかと驚くほど、ポストや赤い文字の看板、赤い花など、赤い色のものが目に飛び込んでくるのです。もちろん、一晩で急に赤いものが増えたわけではありません。ただ意識しているとそれが目につくというわけです。
引用:『レバレッジ・リーディング』本田直之
人間って意識すると、それに関連した情報が頭に飛び込んでくるようになるんですよね。
気にしてないと通り過ぎちゃうんだけど、意識すると目にとまるものって結構あるんです。
必要なところだけを読めばいい
本の内容の中で、読んでいるその人に必要な情報は7-10%と言われたりもします。
なら、そこだけを抽出して読めば、その本で必要な情報には出会えるんです。
むしろ自分の目的にあってるっていうことは、前情報もあるってことですよね。
そういった自分の知識の周辺情報を少しずつ雪だるまみたいに増やしていく読書って、理解もしやすいっていうのがいいところです。
わかんないことばっかに意識を注いでも、結局よくわかんないですから。
自分のレベルにあった読書をする
自分にとって高度過ぎることを理解しようと無駄に時間かけるくらいなら、諦めて通り抜けていっちゃっていいんです。
いつか自分の知識がその段階になったら、わかるようになるかもしれないですし。
とにかく、今の自分の知識や経験レベルでしか本は読めないんです。
だったら、自分のレベルにあった読書をすればいいんです。
背伸びすることも大事です。
でも、まずは一歩先に地道に進むところからはじめないと。
本読んで「理解できた?」とか聞かれることありますけど、一回で全部理解することなんて普通無理です。
もし、一回で全部理解しちゃう本だとするなら、勘違いか、読む価値もないくらい浅いかのどちらかです。
大切なのは、自分の糧になる知識や情報をちゃんとキャッチできたかっていうところです。
もちろん言いたいのは自分のレベルにあった簡単な本だけを選べっていうことではありません。
難しい本だってなんでもいいんです。
ただ、自分の目的にあった読み方をすることで、一歩でも前進できるような読書をしていこうじゃないかって話です。
まとめ
自分の知りたい情報をピックアップして読むっていうのは、これを知りたいって明確な目的を持っている場合はすごく有益です。
このために読むって決めて読んだら、必要な情報は浮き上がってきます。
人間ってそういうふうにできてますからね。
その時に重要なのは、自分のレベルにあったことを考え、それをちゃんとキャッチしていくことです。
そうすれば、雪だるまみたいに少しずつ少しずつ、気づいたら大きくなっている自分に気づくはずです。