「こうすればいいじゃん」はなぜ届かないのか?人を動かす理屈はこれだ。
こんにちは。
すずきだいきです。
実はぼく、大学時代に一般教養で心理学をとったんですが、よくわからなかったので、あまりいいイメージがありませんでした。
でも、それが選択理論に出会って変わりました。
人間がどういうふうに行動したり、考えたり、悩んだりするのか。
それが選択理論という枠の中で見てみるとよくわかるようになったからです。
ここでは、人間が何によって行動しているのか?ということについて、考えていきます。
「これすればいいじゃん。」が届かない
職場でも家庭でも、
「こんないい提案してあげてんのに、なんでやらないんだろう。」
って場面に遭遇することありませんか?
自分ではうまく状況を把握して、考えられる選択肢の中で一番いいものを考えて、ある程度うまく説明して提案しているはずなのに、結局それをしてもらえない。
これいったい、なんででしょうか?
自分にとって関わりのない友達の相談であれば忘れることもできますが、一緒に過ごす家族や職場の人との関わりでこういうことが起こると、だんだんイライラしてきます。
そんな時、人は相手を追いつめるか、見捨てるかのどっちかの態度をとります。
「これやればうまくいくんだから、グダグダ言ってないでやれよ。」
「あとは勝手にしろ、ばーか。」
それでも結局、思った通りの行動はしてはもらえません。
いったい、なぜなんでしょうか?
自分の提案が、合理的じゃないからでしょうか?
でも、そうは思えません。
人は常に合理的には行動するわけではない
実は、人間というのは常に合理的に行動するわけではありません。
- それをすればいいとわかっていても、一歩が踏み出せない。
- 痩せたいと思っているけれども、食べてしまう。
- やらなきゃいけないのに、後回しにしてしまう
こんなことありますよね。
それは、しようと思っていることよりも、自分の欲求を満たすことを選んでいるからです。
人は理屈どおりに動いている
人間は自分にとって、心地よくないことよりも心地よいことを選んでいるんです。
もうちょっと言い方を変えれば、欲求を満たすために人間は行動しているわけですね。
実は人というのは理屈通りに動いています。
どういういことかと言いますと、理屈の中身が問題なのです。私たち人間は「合理的な理屈」で動いている訳ではなく、「欲求を満たす(欲求充足)という理屈」で動いているのです。
だから、たとえそのアドバイスが正しいとわかっていても、そのやり方では欲求を満たせないと感じたら、やりたくないのです。
このことがわかると、人の行動の意味が見えてきます。他人から見るとバカげていたり、理解に苦しむ行動であっても、当人にとってははっきりとした目的があるのです。それは欲求を満たすこと、つまり「欲求充足」です。
引用:真田茂人『32歳になったら上司と部下を使い倒すことを覚えなさい!!』
そうなんですよね。
正しいと思っても、それでは自分を満たせないと思うとやらないのが人間。
その人が「それならやりたい」って思わせるところまで、考えを掘り下げるくらいじゃないと伝わらないんですね。
伝わらないってことは、相手は今の行動を変えてまで「やりたい」「やる価値がある」とは思ってないということです。
人が行動するのは、合理的な理由ではなくって、欲求充足につながるからです。
なら、相手の欲求充足を一緒に考えていくことが、より良い行動を選んでいく鍵にもなるということです。
まとめ
相手の欲求を満たさない「こうすればいいじゃん」は届きません。
相手の欲求を満たすものであれば、届いていきます。
人と人との関係に合理的であるということ以上に必要なもの。
それを考え知ることができたら、もっと力を抜いてよりよく生きることを選んでいくことができるはずです。
この本も是非読んでみてください。
学んだことで生き方を変えよう。そして一歩を踏み出そう。