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結婚指輪は手作りできる!二人の思い出を一生モノのかたちにしよう。

 
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ウェルビーイング・ライフコーチとして、身体的・心理的・社会的に充実した生活を送るための心理教育とコーチングを行なっています。

●ウェルビーイング心理教育ナビゲーター
●TCS認定コーチ

結婚指輪って一生モノですよね。

せっかくなんだから、本当にいいものを選びたいって思います。

とはいっても、値段もピンからキリまでいろいろあるし、デザインもいろいろあるし、結婚前のぼくたち夫婦はなにを決め手にすればいいのかわかりませんでした。

たまに駅前のデパートに寄って、ショーケースに並ぶキラキラした指輪を見てみたりはするものの、結局、ちょっとワクワクはするけれども、そこを通り過ぎるという日々が続いていました。

 

当時、ぼくたちが持っていた基準は2つだけでした。

・ 手に届く値段のやつ
・ デザインがふたりとも気にいるやつ

でも正直、それだけでは「なにかが足りない」とも思っていました。

 

結婚式の時に、夫婦となるふたりは誓約をします。

「・・・。その健やかな時も病む時も、富める時も貧しき時も、いのちの日の限り、あなたの妻(夫)を愛し、堅く節操を守ることを約束しますか?」

 

指輪はその誓約のしるしとして交換するものです。

だからこそ、そこに相手に対する特別な「想い」を込める指輪を用意できないか?と思っていたんです。

 

結婚指輪は手作りできる

そんな結婚前のある日、友だちから驚きの情報を聞きつけました。

 

「オレら、結婚指輪手作りしたよ。」

「あの夫婦も同じところで作った。」

 

 

「・・・」

「え???」

 

あれは、棚からぼた餅が落ちてきたような衝撃でした。

 

「え?」

「え?マジで?」

「芸能人でもないのに、そんなことできるの?」

 

三度見くらいしましたが、本当みたい。

しかも、その友達夫婦だけでなく、別の友達夫婦もそこでつくったらしい、、、

 

ぼくたちふたりは高価なものがいいとか、ブランドものに惹かれるとかそういうのは一切ありません。

でも、だからといって気に入ったデザインで安いのとかを、その時の気分で「えいやっ!」て選んでしまうのも気が引けます。

 

「これだ!」

「求めていたのはこれだったんだ!!」

 

そんなこんなで紹介されたのが東京の世田谷区、二子玉川駅近くにあるステアクラフトさんでした。

 

ステアクラフト

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ステアクラフトは、シルバーアクセサリーやマリッジリングを手作りさせてくれる工房です。

指輪だけじゃなく、ネックレスやバンクル、ピアスなんかも作れるみたいです。

 

工房は東京の世田谷区、二子玉川駅から徒歩5分の場所にあります。

外に看板は出てますが、普通にマンションの一室でした。

ちょっと狭くて遅いエレベーターで5階まで上がります。

 

普通に人が住んでいそうな扉を開けると、人の良さそうなおじさんがひとり。

緊張しながら中に入りましたが、すぐにリラックスさせてもらえました。

 

ステアクラフトの斎藤さん

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工房は齋藤さんがひとりで切り盛りしている様子。

もともとシルバー製作は趣味だったみたいですが、ハマりすぎて脱サラ。

趣味を仕事に変えるというカッコいい生き方をしている人でした。

 

こちらの希望を親身に聞いてくれたり、指輪に対する説明をしてくれたり、サービス精神旺盛な方です。

自分自身が楽しんで製作をしているという側面と、お店を訪れた人が作業工程や素材の性質を理解して、出来上がりに納得してもらおうって心から思っているんだなってところがバシバシ伝わってくるんです。

いい人オーラ全開で本当に素敵な方なんですよね。

 

ステアクラフトの HPには、その場所で生み出された歴代のアクセサリーとそれを作った方々の写真が保存されています。

「ああ、本当に人に喜ばれる仕事ができる人なんだな。」と、なんだか尊敬しちゃいます。

 

一度打ち合わせに行って、二回目で本製作だったのですが、打ち合わせ時に圧倒的に丁寧で親切な説明を受け、なにも心配する必要がないだけは確信しました。

「ああ、ここでよかった!」

って思いましたね。

 

手作りできるからって、「やらせてやってんだよ」みたいなところだったら、いい思い出も吹っ飛んじゃいますもんね。

その点、齋藤さんは抜群に信頼できます。

 

齋藤さんの圧倒的に親切で丁寧な説明

齋藤さんはプロです。

アクセサリー作りの経験も知識も豊富です。

  •  素材ごとの特徴
  •  各工程の作業の説明やデモンストレーション。
  •  どんな選択肢があるか?
  •  各工程のメリット・デメリット

なんかを詳しく教えてくれました。

 

初心者だとそもそもどういう工程があるかもわかりませんし、どんなやり方を選べばいいかも基準がありません。

でも、齋藤さんは、そこのところを一から十まで手を抜かずにしっかり説明してくれます。

 

指輪の素材の違いを説明するために、シルバーとプラチナをバーナーで熱して見せてくれたりします。

 

使用前。見本のシルバーを台の上へ

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バーナーで熱しはじめます。

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赤くなっていきます。

赤くなる

 

もっと赤くなります。と、次の瞬間!!

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シルバーが溶けちゃいます。

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使用後。シルバー溶けて塊になりました。

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そこまでしなくていいのに、、、
とは言えません。笑

 

これがプラチナだとどうなるでしょうか?

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熱していっても全然溶けません。

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ちなみにこの時、めっちゃまぶしいです。

 

火を消してもしばらく赤くなったままでした。

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シルバーの特徴がこうで、プラチナの特徴がこう。

熱に対して酸化する金属としない金属があります。とか、

 

なんかものすごい楽しい理科の実験と、技術(家庭)の授業の楽しく作品を作り上げてく感じを兼ね備えた時間でした。

いきなり実験はじまったりしますが、嫌な感じは全くしません。笑

 

本当にいい先生なんです。

 

事前打ち合わせ

結婚指輪を作るにあたって、まずは打ち合わせに行きました。

 

シルバーで作る場合は、当日そのまま製作っていうのもありらしいんですが、この時は、シルバーにするかプラチナにするかまだ迷っていたんですよね。

その旨を、電話で問い合わせた時に伝えたら、

「まあ、一回来てお話しして決めましょう」と、

シルバーは失敗しても、もう一本作りましょう。ってなりますけど、プラチナはなかなか高価なので、基本的には打ち合わせをして、別日に製作ってことが多いみたいです。

 

指輪を作るにあたって、いくつか決めることがあります。

 太さ

工房にある見本の指輪をつけながら、この手にはこのくらいの太さの指輪が似合うね。とかいって決めました。

仕上げ

鏡面仕上げ(ピカピカのやつ)かマッド仕上げ(つや消し)かを選びます。

デザイン

説明を受けている限り、ちょっと難しいデザインでも対応してくれる感じでした。

実際に過去にそういうのにチャレンジした人がいたってことも過去アルバムから見せてくれました。

ちょっと凝ったのだとメビウスリングなんかは良くあるやつでしょうか。

ぼくたちは一本ラインを入れるシンプルなデザインに決めました。

 

他にも、希望者は石をいれたりもできるみたいです。

さすがに難しい工程らしく、齋藤さんにやってもらうことが多いみたいですけどね。

 

どこまで打ち合わせでどこから当日に決めたか覚えてませんが、指輪をつくるならそんなところを決めていく必要が有ります。

説明を受けて色々ふたりで話し合った結果、シルバーをチョイス。

製作日を決めて、その日は解散しました。

 

いざ製作!

ということで、ワクワクしながら当日を迎えました。

が、しかし、、、

 

気を失いかける、失う??

ぼくの体調がめっちゃ悪いというアクシデント。

 

起立性低血圧っていうのだったみたいですが、電車の中で気を失いかけました。というか意識なくなってた?とか、、、

隣にいた妻はめっちゃビンタして、呼びかけたそうです。

本来は午前中に行く予定でしたが、しばらく休んで午後スタートにしてもらいました。

 

制作開始!

さて工房に着き、気を取り直して制作を開始しました。

制作は彫金技法の鍛造法(たんぞう:銀を直接打ち伸ばしたり曲げたり、削ったりして成形)で行います。

 

スタートは、幅と厚みだけ切りそろえられた、長っ細い状態からスタートします。

指輪の刻印

まずは指輪の内側部分に刻印をしました。

これを後ろからハンマーで叩いて指輪にシルバーに字を刻んでいきます。

失敗できない部分ですね。

 

ぼくたちはお互いのイニシャルと結婚記念日と共通の文字を刻みました。

ちなみに、相手側の指輪を担当しました。

つまりは妻はぼくの分、ぼくは妻の分が担当です。

 

ぼくたちの結婚記念日は2014年の5月24日です。

ぼくの指輪にはそう刻まれています。

ちなみに妻の指輪には2014.5.14と刻まれています。

 

あれ?なんでだろう???

 

、、、

 

指輪のかたちに

内側の刻印が終わったら、次はただの棒だったシルバーをまるめて指輪のかたちにします。

バーナーで熱して柔らかくしてからちょっと水に通して適度に冷やし、まるめて間をつなぎの素材で埋めます。

 

ハンマーを使って、まるめていく作業がすごく楽しいです。

金属を叩いて、かたちを変えてくなんて、普段できるもんじゃないですしね。

 

 

指輪を広げる

丸めた指輪は自分の指のサイズよりも小さめに仕上がります。

なので、それをメーターがついている円錐型の型にはめて、少しずつハンマーで叩いて自分の指のサイズに広げていきました。

 

ここで、指輪のサイズが決まるので慎重さが必要です。

 

ちなみに指輪がはじめてだったぼくは、サイズが大きいと外れちゃうんじゃないかという恐れにとらわれて、小さめにし過ぎました。

お陰で結婚式の時には、指輪交換の時になかなか指に入らないハプニング。

自分で奥まで入れて、最後妻にいれてもらったふりをしてもらいました。笑

 

線を入れる

ぼくたちの指輪は一本ラインをいれるというデザインにしたので,ここで線を入れる作業をしました。

指輪の幅に対して、どれくらいのところに線をいれるかで結構雰囲気変わると思います。

 

研磨する

鏡面仕上げを選んだので、最後はピカピカに研磨します。

電動の研磨器を使ってきれいにしていきました。

 

斉藤さんは特に難しいところや、素人にはできない場面では手を貸してくれますが、基本的にふたりに作業を任せて、あたたかく見守ってくれます。

わかっている人が見てくれてるっていうので、安心して作業できました。

 

完成品

そうやってできあがったのがこちら

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  • 刻印を打つ
  • 熱する
  • 冷やす
  • 曲げる
  • 広げる
  • 線をいれる
  • 研磨する

と、数々の工程を経て完成しました。

 

かなりの時間かかった記憶がありますが、急かされるような雰囲気は微塵もなく、楽しく思い出の日になりました。

個人的には圧倒的に悪い体調も乗り越え、その時はつらかったりもしましたが、いまになってはいい思い出です。

 

ちなみにステアクラフトさんは、結婚指輪だけでなく、各種の指輪、ペンダントトップ、ピアスとかも手作りできます。

詳しくはHPに載っていますので、ぜひチェックしてみてください。

ステアクラフトさんで作られた歴代の作品がずらりと並んでますよ。

ステアクラフトHP

ステアクラフトFacebook

 

まとめ

ということで、本当に楽しかったし思い出に残ったし、今つけている結婚指輪は最高の逸品だと個人的には思える代物に仕上がりました。

・ 結婚指輪は手作りできる
・ 最高の思い出になる
・ 齋藤さんはいい人

そういえば結婚して二人ともみごとに幸せが体についたので、指輪をサイズアップしてもらいました。

アフターフォローもバッチリです。

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