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なぜ子どもは親の嫌がることをするのか?問題行動がエスカレートしていく理由

 
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ウェルビーイング・ライフコーチとして、身体的・心理的・社会的に充実した生活を送るための心理教育とコーチングを行なっています。

●ウェルビーイング心理教育ナビゲーター
●TCS認定コーチ

こんにちは。

すずきだいきです。

 

うちの子、なんでこんなに親の嫌がることを知り尽くしているんだろうか、、、

だいき

 

もしかして、あなたの家庭でこんなこと起きてませんか?

  • やめなさいと言っているのに、子どもがまったく聞かない。
  • 一生懸命言い聞かせているが、どんどん反発が強くなってきている気がする。
  • イタズラする時に、怒られるとわかっていてニコッとこっちを見て笑いかけてくる。

 

実はこれ、子育てにおける悪循環のはじまりのサインなのかもしれません。

 

参考:アネッテ・カスト・ツァーン『愛情の次にたいせつな子育てのルール』

 

子どもは親の関心を熱烈に求めている

子どもって本当に親の愛に飢えてるんですよね。

だから、なんだっていいから構って欲しいんですよ。

 

褒められると嬉しがったり、一緒に遊んでもらえると喜んだりするんでしょうけど、一方では無視されるくらいなら、全力で泣き叫びながらでも自分への関心を引こうとするのが子どもです。

 

子どもはひとりじゃ生きていけないんですよ。

人間誰でもそうですけど、子どもは特にそういう存在なんです。

だから、必死に助けを求めてるんですね。

 

子どもが問題行動を繰り返すのには理由がある

そんな子どもは、ある時には親が嫌がるとわかっていてイタズラをします。

「ダメ!」ときつく叱っても、全然聞き入れません。

その時聞いたふりをしているようでも、何度も繰り返すんですよね。

 

これ、どうしてなんでしょうか?

 

子どもの行動には必ず理由があります。

実は、人が行動をとる時、必ず自分の欲求を一つは満たす行動をとっているんです。

問題行動って、なんの理由もなく出てくるじゃないんですよね。

 

「注目して欲しい」

「真剣に受け止めて欲しい」

「仲間はずれは嫌だ」

 

そんな彼らは、イタズラしたら怒られるってわかっていても、チラッとこっち見てニコッと笑いながらイタズラしてくるんですよ。

 

親が嫌がっていることっていうのは子どももわかっているんです。

もっと言えば、それがダメだっていうことも理解していないわけじゃないんです。

でも、そうであったとしても、今の自分の行動は自分の欲求を満たすために有効で意味があると思っていると、子どもはそれを選ぶんですよね。

 

問題行動によって、親より優位に立とうとする子どもたち

子どもは、自分の「ママ(パパ)をいちばん不安にさせる」方法や行動を驚くほどよく知っています。

親が不安げに反応すればするほど、問題行動を繰り返す子は、親より「優位」な立場になるのです。

「ぼく(私)はパパやママに注目されるだけじゃないんだ。親をコントロールできるんだ。ぼく(私)は親よりもずっとえらい。おうちの中では、ぼく(私)がなんでも決めることができるんだ」というふうに覚えてしまうのです。

引用:アネッテ・カスト・ツァーン『愛情の次にたいせつな子育てのルール ドイツ流・子どもの心がわかる本』

子育てをしていると、二つの相反する思いに見舞われることがあります。

 

「子どもってなんでこんなにもわかってくれないんだろう」

「子どもってなんでこんなにも賢いんだろう」

という二つです。

 

子どもたちは、自分の意思を通す方法をすごくよく知っている一方で、親から見るとそっちに進んでいくと大丈夫かな?と思うことがよくあるわけですね。

なので、親はどうにか言い聞かせようとするのですが、なかなかうまくいきません。

 

しかし、こんなやりとりを繰り返すうちに子どもはあることを学んでいます。

なにをかというと、「自分は親をコントロールできる」ということです。

 

「あ、お母さんはかんしゃくを起こすとお菓子を買ってくれる」

「おもちゃの独り占めをすると、みんなが自分の相手をしてくれる」

「食事をしているときは、騒げは騒ぐほどママは自分の相手をしてくれるんだ」

 

そう思っている子どもは、必ずそれを繰り返します。

ワガママを言うと、自分にとって都合のいいことが起こるからです。

 

結果として、子どもは親の一番嫌がる行動を見事に狙い撃ちするように選ぶのです。

 

問題行動が繰り返されるメカニズム

そして、この問題行動が加速するメカニズムがこれです。

子どもが問題行動をとる

親は関心を示す

「ラッキー」と子どもは感じる

子どもは問題行動を繰り返す

親はイライラし始め、子どもに冷たくなる

子どもは親にかわいがってもらっているという実感がなくなる

子どもは、問題行動をして目立たなければ、かまってもらえないと思う

子どもは問題行動をする

引用:アネッテ・カスト・ツァーン『愛情の次にたいせつな子育てのルール ドイツ流・子どもの心がわかる本』

 

問題行動が報酬であると子ども自身が認識している間、彼らはそれを繰り返します。

それが子どもにとって長期的に悪い影響をもたらすものであったとしてもです。

 

その問題行動に辟易する親に対して、さらに強く子どもは襲いかかってくるのです。

 

いいことがあるし、有効だと思っている間は子どもはそれを選び続ける

これ、ちょっとビックリすることでもあるのですが、子どもの判断基準は、「怒られるか?」「怒られないか?」にはありません。

「それはしていいのか?」「よくないのか?」といった道徳的基準でもありません。

 

今している自分の行動は、自分の欲求を満たすことに効果があるのか?自分の願っていることを手に入れるために有効であるか?というところにあります。

なので、もし親が怒り続けたとしても、注意し続けたとしても、親の関心をえることができれば、それで彼らの行動は有効だということになります。

 

なので、「問題が起きたら厳しくしなければならない」と信じていて、強く怒ったとしても、子どもが行動を変えるわけではないのです。

 

まとめ

子どもって本当に賢い!

だいき

だから、その子どもの賢さを信じて、現実と向き合えるようにその結果を経験させていくと、子どもは自分で成長していきます。

しかし、子どもを見くびって、自分の思い通りにコントロールしようとすればするほど、子どもは強く反発したり、巧妙に表面的な従順を装ったりするようになっていくんですよね。

 

ここが分かれ道です。

 

コントロールしようとして子どもを育てるか?

自分が選んだことに対する論理的な結果を経験できるようにして、子どもを育てていくか?

 

学んだことで生き方を変えよう。そして一歩を踏み出そう。

 

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