「それ本気?」という問いかけで気づくこと。
こんにちは。すずきだいきです。
みなさんは、仕事のこと、家族や友達、パートナーとの人間関係について誰かと話したりすることはありますか?
目次
問題を解決したいと思っていたはずの自分
ある時期、ぼくは自分がリーダーである仕事のことについて、メンター的な役割を果たしてくれている人に相談に乗ってもらっていたことがありました。
・ その仕事で直面している問題とその経緯
・ 難しさを感じている人間関係について
・ それなりに一生懸命自分としては頑張っていること
・ 自分なりの対策
自分としては結構正直に事実を並べて、建設的に事が進むように真摯に話したつもりでした。
厳しい一言
でも、そんな時に彼からひとつの言葉が投げかけられました。
「それ本気?」
ぼくは驚きました。
真剣にぼくの目を見ながら、なんどもうなずきながら話を聞いてくれたその人は、当然自分の考えに同意してくれて、相手の問題を理解し、自分の側に立って話を聞いてくれているんだろうと勝手に思っていました。
でも、その人の口から放たれた
「それ本気?」
という一言によって、ぼくはそれが誤りであることに気づきました。
「それ本気?」の一言で気づかされたこと
なんか結構衝撃的な言葉ですよね。
自分の考えがひっくり返されたような感覚もあったし、
自分の気持ちをはねつけられたような気分にもなりました。
でもそれをきっかけに、ぼく自身に内省をうながすスイッチが押されました。
・ 自分が問題だと思っていたことは、本当に問題だったんだろうか?
・ 自分自身は本当に適切で効果的な対策をしているんだろうか?
確かに問題はありました。
でも、自分のしていた対策や選択は決して、効果的とは言えませんでした。
「相手が悪いんだから、自分は合わせる必要がない。
だから、相手が気づくまでは自分はこのことを続けていこう。
だって、自分はしっかりやってるんだから。」
相手にどれだけ問題があるかということを並べて、
「ぼくには責任ありません。」
「関係ないんです。」
「これだけやってるのに応じてくれないんだから、あっちが悪いの明らかだよね。」
と、手をあげているだけでした。
そのチームで誰よりも改善の責任を負っているリーダーの立場にいるのは自分であるにも関わらずです。。。
「ぼくの気持ちわかって」でしかなかったことに気づく
そして、ぼくが気付かされた最大のことはこれでした。
・ 本当に自分は問題を解決しようとしているんだろうか?
本来、その問題を解決するために相談に乗ってもらっていたわけですが、「それ本気?」という問いかけによって、実のところそこから逃げていたという自分自身に向き合わされたのです。
自分は被害者であるという態度は、そのチームのリーダーである限り、悪影響にしかなりません。
自分の思考や発言を省みるその時間の中で、もう一度問題と真正面から向き合うことができるようになりました。
「自分自身で向き合うべき問題を理解し、解決する」という目的のためにそのメンタリングの時間をとってもらっていたはずなのに、結局のところ自分がしていたことといえば、ただの愚痴を聞いてもらうということでした。
つまりは「ぼくの気持ちわかって」という超恥ずかしい自己満足の時間にしていたということに、その時はじめて気づいたのです。
自分の持つべき手綱を自分の手に取り戻す
そんな気持ち悪いぼくの話しを、ただ聞き流さず、本当に大切なことに目を向けるように促してくれたその人に、ぼくは本当に感謝しています。
彼は「それ本気?」という一言を投げかけることによって、ぼくが責任転嫁をして手放してしまっていたチームへの関わりという手綱を、もう一度ぼく自身の手に取り戻す手助けをしてくれました。
「それ本気?」と自分に聞いてみる
この経験から「それ本気?」と、ぼくは自分にも聞くようになりました。
なにか自分自身が愚痴っぽくなっているとき、
行き詰まりを感じるとき、
「それ本気?」
と自分に問いかけることによって、ひとつのスイッチが押されます。
- 本当にこれは願っているものを手にする行動だっただろうか。
- なにか大事なこと諦めてないか。
- そんな自分勝手でなにかが前進するとでも思っているのか。
自分の手綱を自分で握るためにできること、ぼくは大切な人から教わりました。
学んだことで生き方を変えよう!そして一歩を踏み出そう!